自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

筆記試験!?

ひょんなことから、ある試験を受けることになった(落ちると恥ずかしいから、何の試験かは秘密)。 論述式の筆記試験ということでハタと困った。 web日記を書いたり、本や論文を執筆したり、授業で使う教材を作ったり、毎日何十通ものメールを書きながらも、…

学校評議員

国府養護学校の学校評議員会議に出席してきた。 学校の現状や課題が報告され、学校評価(保護者によるアンケート)と教師の専門性向上(教師の自己評価システム)について、参加者全員(特に、我々、学校外部からの評議員)から、忌憚のない意見、提案、質問…

味覚嫌悪学習を乗り越えろ

2週間くらい前、空きっ腹状態で「暴君ハバネロ」をダブル喰いした。しかも寝る前に。 次の日、腹に大きな石でも入っているんじゃないかと思うほどの激痛で目が覚めた。その痛みは、丸一日続いた。 以来、あれだけ大好物だった暴君のことをすっかり忘れてい…

応用行動分析でインクルージョンを支援する

国際行動分析学会で仕入れてきた、応用行動分析でインクルージョンを支援するモデル(ABAレポート#1を参照)の話を、徳島ABA研究会で報告した(資料は同研究会HPのダウンロードのコーナーにあります)。 ・加配を“子守り”ではなく、通常学級などにおける自立…

教育と福祉の特別支援ジャーナル

これはいいものができました。 コレール社のwebマガジンですが、兵教の井上先生、筑波大の園山先生、野呂先生ら行動分析家が、毎月記事を書くそうです。 第1号の目次は以下の通り。 1.思々彩々2.特別支援教育ニュース3.研究トレンド4.教材・教具を考える5.…

blogの更新

先週の更新回数は{4}回でした。

ユーザー無視のおせっかい

仕事上どうしてもWinを使わないといけないときがある。 たいていそんな日はいらいらする。 応答なし@U.K. BLOG まったく同感。しかもWinだけじゃなくてMicrosoftのアプリ全般。 さっきからメールアドレスを勝手にハイパーリンクしちゃうおせっかい機能をは…

Keynote2とレインボーカーソル

iWork '05にパッケージされたKeynote2。新しくなって若干文字入力が早くなったし、書式なしのテキストペーストもできるようになったと喜んでいたら、その他の動作がめちゃくちゃ遅いぞ。 Keynoteでは、文字間隔、段落間隔、行間隔を視覚的に確認にしながらス…

『音楽教師のための行動分析−教師が変われば子どもが変わる』

『音楽教師のための行動分析−教師が変われば子どもが変わる』 吉富 功修・野波 健彦 ・竹井 成美・緒方 満・石井 信生・木村 次宏・藤川 恵子【著】1999 北大路書房 グリーア先生の『音楽学習の設計—授業の成立のために』を翻訳された先生方が執筆されたオリ…

『音楽学習の設計—授業の成立のために』

『音楽学習の設計—授業の成立のために』 R.ダグラス グリーア【著】 石井 信生・吉富 功修・弘中 知世子・野波 健彦・木村 次宏・藤本 和恵【翻訳】 音楽之友社 1990 グリーア(Greer)先生はコロンビア大学の教育学部の先生で、ケラースクールなど、自閉症…

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。 覚書き:毎週書込む、グラフ作成用のこの記事はカウントしません。

e-Learningと大学教育

大学のお仕事で『大学教育の多様化とe-Learningの活用』という研究会に行ってきました。 主催は教育システム情報学会(JSiSE)。 発表が始まると同時に会場のあちこちから窓系OSの起動音が.... なんか居心地悪いなぁ。クールビズどころか、Yシャツネクタイ…

システム手帳

システム手帳を使い始めて20年。A4の自家製版を作ってみたり、ザウルスやシグマリオンなどのPDAに浮気したこともあったけど、結局、バイブルサイズの手帳が収まりがいいようだ。 リフィルで使っているのは見開きの月間カレンダーのみ。あとは白紙を日別の行…

忘れることの対策

元記事(忘れることの対策@応用行動分析学&特別支援教育探求道)。 30代半ばをちょっと越えたあたりから、物忘れがひどくなってきた。 “老化”ではない!と声を大にして言いたいが、「否定(denial)は老化の初期症状」と誰かさんに指摘されそうなので、控…

教師の専門性と資格制度

http://uk.naruto-u.ac.jp/uk_blog/article.php?id=35">教員の専門職大学院設置について@U.K.BLOG教員免許更新制の徹底、教員免許の1種・2種を準免許として補助教員資格とし、教員専門職大学院を修了することで正教員資格とするのはどうだろう。看護士と准…

心の理論は無用の長物?

T.V. Joe Layng から彼のABAでの“心の理論”に関する発表の資料が届いた。 残念ながらプレゼンで使われたパワポのコピーは、講演での口頭発表よりも情報が少なく(あたりまえだけど)、知りたかったこと(abstract macthing が心の理論にどう関係しているかな…

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。 ブログの更新するたびに回数を記録し、グラフを描き直すのをやめて、BlogMeter にすべてをまかせるようになってから、およそ1ヶ月。 随伴性の変化が更新行動にどのように影響するか少し心配だったが、とりあえずパフォーマ…

かっこよすぎ

Tigerにしてみたのである。 とはいっても仕事で使用中のマシンで試す余裕はないので、自宅のiMacにインストール。 かっこいいのだ、Dashボードが。 まだまだ実用的なソフト(widgetというらしい)はそんなにないけど、なんせ表示のされ方がクールすぎる。 自…

『対人支援の行動分析学−看護・福祉職をめざす人のABA入門』

西南女学院大学のごまひげ船長こと服巻繁先生との共著がでました。 とにかく行動随伴性ダイアグラムがいっぱいの本です。PBS(問題行動に対するポジティブなアプローチ)や、TEACCHの構造化、PTSDの治療、糖尿病患者の自己管理に至るまで、ダイグラムで分析…

ストレスの根源

遠隔教育支援のために、総合教育センターの提供するTV会議システムを使ってみることになった。 とりあえず ・K養護学校でのペアトレのスーパーバイズ ・事例研究の検討会 ・徳島ABA研究会 で使ってみる予定。 ところが、NTTが開発したというこのTV会議シス…

アルバム:想い出のプロンプト

写真の管理が下手ぴいだ。 アルバムに整理するのがめんどうなんで、友人・知人にもらった写真は、ダンボール箱とか、机のあちこちに散乱していて、そのうちなくなってしまう。 趣味のHPの方ではまめに写真をアップしていたこともあったけど、最近はブログに…

『Autism: Behavior Analytic Perspectives.』

Autism: Behavior Analytic Perspectives. P. M. Ghezzi, W. L. Williams, & J. E. Carr (Eds.) 1999. Reno, NV: Context Press. ひとつ前の記事で、Journal of Applied Behavior Analysis には自閉症児の知覚・感覚過敏性の問題を直接に扱った研究は見当た…

blogの更新

先週の更新回数は{9}回でした。 ABA開催期間中、けっこう頑張って書きました。 むしろ帰国後のパフォーマンスがダウン。たまった書類やメールなどの処理で時間がとられすぎ。 この報告も後付け(ほんとは6/8に記入)。

ABAレポート#10:自閉症児の聴覚過敏

日本ではよく指摘されている自閉症児の知覚・感覚過敏性。ところが Journal of Applied Behavior Analysis を検索しても、この問題を直接に扱った研究は見当たらない。 摂食障害を治療する方法の研究はかなりあるのだが、多くは、栄養チューブを使っている重…

ABAレポート#9:シカゴの地下鉄のプリペイドカード

閑話休題。 ジョンハンコック・センターの1-2階にあるThe North Face にハイキングシューズを買いに行った。 んで地下鉄(Red Line)に乗ったわけだが、プリペイドカードがめちゃくちゃ分かりにくくて、さすがアメリカと再確認。 これがプリペイドカード(…

ABAレポート#8:オーディエンスコントロール

Hawthorne Country Day School の清水裕文先生と、ABAで発表して聴衆から強化されることについて話していた。清水先生は、自閉症などの発達障害を持つ子どもたちを対象に、パソコンを使った指導方法や、刺激制御、言語行動の獲得などについて研究している。 …

ABAレポート#7:心の理論

日本ではかなり前から「心の理論」に行動分析家が興味を持ち、理論的、実証的な研究をしてきた。 ABAで“Theory of Mind”が取り上げられるようになったのはここ最近の話。実際、Fred. S. Keller Schoolを始めて訪問したとき(1996年?)、当時校長だったJanet…

ABAレポート#6: Skypeでスーパーバイズ

ちょうど竹田さんが第2回のペアトレを実施中ということで、Skypeで国府とシカゴを結び、オンラインでSV(スーパーバイズ)。 竹田さんは日に日に講習会のリードが上手くなっている。もしかして自分が同席しない方が緊張しなくてやりやすいのかな(と思うく…

ABAレポート#5: The ラディカルズ

ちょっと息抜き。 ABAソーシャル(最終日前夜のダンスパーティー)の会場の前で師匠のDick Malott先生と、奥田先生とで撮った記念写真。 まさに“The ラディカルズ”(The Radicals):徹底的行動主義者たち、です。 これは奥田先生のポスターセッション。“心…

ABAレポート#4: 教員養成の効果

今年は "Class-Wide Peer Tutoring" (CWPT)というプログラムに関する発表をいくつか聞いてきた。 CWPTは、カンサス大学の行動分析家が中心となって60年代から運営している The Juniper Gardens Children's Project から生まれた指導方法で、発達障害を持っ…