自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

MacOXはOSがVPNをサポートしているんだナ

CISCOのVPNクライアントの調子が悪くて(?)、自宅から大学のLANに接続できないことがあった。再起動とインストールを繰り返しても、つながったり、つながらなかったり。 調べてみたら、MacOXは、10.6(Snow Leopard)からOSのデフォルトでVPNをサポートしてい…

犬の分離不安を行動療法で解決する

行動分析学にもとづいたワンコの飼い方を学ぼうと、山本央子先生にお借りして読んでいます。 臨床動物行動学(Clinical Animal Behavior)という領域があること、その基礎を作られたDavid Tuber博士がオハイオ州立大学(応用行動分析学の鉄板教科書 Applied …

ご案内:公開講座「ヒトとイヌとのコミュニケーション」

このたび日本行動分析学会では学校法人ヤマザキ学園のご協力の元、「ほめて育てるしつけ」に関する公開講座を開催することになりました。正の強化を使ったしつけ法は我が国においても広がりつつあるものの、いまだに罰や嫌悪刺激も使われているようです。 ま…

お知らせ:徳島ABA研究会 春の特別講座 『学校でここまでできる! 一人ひとりの子どもを伸ばす特別支援教育』

徳島ABA研究会からのお知らせです。今年はサマースクールのアドバンスコースとして私が関わった事例研究も発表されます。まだ手探りのアドバンスコースですが、研究者や研究者のタマゴ(大学院で行動分析学を研究している博士課程の院生やポスドクなど)が、…

確信度評定を視考する

先日の卒論発表会でうちのゼミ生が発表した嘘を見分ける弁別学習の実験について、吉村浩一先生からいただいた質問について考えてみました(吉村先生には「島宗先生にお聞きしたい」と言われたものの、発表会ではゼミ生に回答してもらった案件です。学生にと…

行動分析学から心理学の基礎概念を解釈する(その7):視野闘争

(出典:How to Create and Use Binocular Rivalry) 定義: 「実体鏡などにより、実験的に両眼の対応部にある程度異なった対象を同時に呈示すると、同時に二つの対象が知覚されることは少なく、両対象が片眼に交互に現われたり、部分的に重なりあって現われ…

もしドラッカーが行動分析家だったら:ドラッカーの名言を行動分析学から解釈する(その8) 「成果をあげることは習慣」

名言〔第23位〕:「成果をあげることは習慣」 解釈: 「成果をあげるのは才能ではない」〔第25位〕にもあったように、組織で成果をあげるために必要な仕事はすべて学習可能な知識や技術--すなわち「行動」--である。成果をあげるために必要な仕事は複雑で、…