自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

タイの先生たち(4):学びが進まない学習ゲーム

eLearningやWBTの開発プロジェクトに関わっていると、「これじゃ学習は進まないだろうに...」という教材によくお目にかかる。 中には自らFlashなどのオーサリングシステムまで勉強して、教材を作ってしまう熱心な先生もいる。 残念ながらあまり理解されてい…

タイの先生たち(3): 芸術性は教えられるか?

「芸術性は教えられるのか?」とタイの先生に質問された。 「ゴーンペーッ」という詩について教えるプログラムの中で、先生たちが「リズム」と呼ぶ指導目標について、検討していたときのことだ。 インストラクショナルデザインの考え方では、指導目標はでき…

タイの先生たち(2):%の混乱

タイの詩(ゴーンペェーッ)に引き続き、「消化器官」と「%」のコンテンツについて打ち合わせ。 「%」では、おそらく日本でもよくある問題を発見。 なぜか教材には買い物の例題が多いのだが(「120バーツの30%割引はいくらでしょう?」みたいな)、…

おしゃべりMac

教材作成にMacの音声読上げ機能を使ってみようと、ターミナルから使う say というコマンドを使ってみた。 SF映画にでてくるロボットみたいで、笑えます。 あるサイトの英文を変換してみました(ただいま翻訳中の英文)。ここからどうぞ。

タイの先生たち(1)

JICAのタイ教育用情報技術開発能力向上プロジェクト(通称ITEd)でバンコクに出張中。 教育省のスタッフ(カウンターパートと呼ばれる)と、学校の先生たちが開発しているWBT(Web-Based Training Program)について、インストラクショナルデザインの立場か…

ココログへ引っ越し

試しに@Niftyのココログへ引っ越してみました。 MTから書き出したファイルの文字コードをEUCからUTF-8に変換して、ココログから読み込んだら、一発で引っ越しできました。画像もok。 ベーシックプランだと細かなデザインの変更はできないけど、月額250円(…

行動展示!

クローズアップ現代(NHK)で、北海道・旭川にある「旭山動物園」の特集をやっていた。 つい何年か前までは廃園の危機に瀕していたこの動物園。「動物のすごさを見せる」という方針を打ち出して以来、入場者数を飛躍的に伸ばしたという。 オランウータンが地…

さらに遅延のETC

あんな分析をしておきながら(あるいは分析したからか?)、ETCを取り付けにオー○バッ○スまで行きました。 ところが、 まことに申し訳ございませんが、9月17日から始まった「阪神高速ETC化キャンペーン」のため、阪神高速道路公団のサーバーに申し込み…

「発言は一人30秒が原則」

三木谷浩史さん(楽天社長)日経新聞の記事(2004.9.21)・他社が一年かかることを1ヶ月でやる気構え ・ミーティングでは前日の夕方5時までに資料を提出すること ・経営会議での...発言は一人30秒が原則 3つのうち最後の2つを遵守するだけで会議は変わる…

MovableType3.Xを導入します

あまりにコメントスパムが多いので、上田先生のところもコメント機能を停止したそうだ。 コメントスパムめっ!最近おおすぎである。よって、しばらくコメントできなようにせざるを得ない。 あしからず。 仕方がないので MovableType3.X を購入し、導入するこ…

指導目標を決める思考(附記:お詫びとお礼)

前回「指導目標を決める思考」(2004.9.12)で取り上げた事例に取り組んでおられる先生方からお叱りを受けた。「私たちの事例のことを誰もが見られるweb日記に許可なく書かれてとても嫌な気持ちがした」とのこと。嫌な気持ちをさせてしまったことに、この場…

遅延しすぎのETC

久しぶりに仕事を忘れて小旅行。明日から3日間。九州方面に温泉三昧。 ふと愛車にETCを付けることを思いつく。確か高速料金の割引があったはずだし。 ところが○ートバ○クスやイ○ロー○ットに電話して聞いてみると、ETCは1時間ちょっとで取り付けられるけど、…

遅延しすぎのETC

久しぶりに仕事を忘れて小旅行。明日から3日間。九州方面に温泉三昧。 ふと愛車にETCを付けることを思いつく。確か高速料金の割引があったはずだし。 ところが○ートバ○クスやイ○ロー○ットに電話して聞いてみると、ETCは1時間ちょっとで取り付けられるけど、…

『コオーディネーションのトレーニング−東ドイツスポーツの強さの秘密−』

スポーツアトム研究会がいよいよ面白くなってきた。 ここ数回はコーディネーショントレーニングの話題でいっぱい。 コーディネーショントレーニングは旧東ドイツで研究開発が進められたそうなのだが、最近では日本でも流行の兆しがあるらしく、コーディネー…

自閉症と避難訓練

先日、ある養護学校の研究会で「避難訓練」のあり方が話題になった。 特に、いきなり大きな音がするとパニックを起こしてしまうような聴覚過敏を持った児童・生徒や、ざわざわする集団活動が苦手なお子さんの場合、避難訓練自体がとても嫌悪的な経験になって…

カスタマーサービス

なんでもフリーダイヤルにすればいいってもんじゃない。 いつも話し中で、つながらなかったり。ここみたいに携帯からはかけられなかったり。 せめて「恐れ入りますが、携帯やPHS、一部のIP電話からおかけになる場合にはこちらの番号をご利用下さい」という配…

夏のプロジェクト:経過報告5

今週も目標達成(11件/週)。 5週間連続して目標が達成できたので、今週からはこのweb日記での公開・報告をやめて、自己記録とグラフ化(とはいってもグラフのありかを告知しているので半分公開みたいなもんだが)だけでパフォーマンスを維持できるかどうか…

指導目標を決める思考

新学期が始まり、サマースクールに参加した先生たちによる事例研究がいよいよスタート。 7つの学校でのべ40以上の事例が取り上げられている(新記録更新中)。 指導目標を標的行動として定義し、ベースラインを測定する段階だが、このステップがけっこう難し…

出張版サマースクール@福岡

今年は福岡教育センターでサマースクールの出張版を実施した。 最初は通常の研修依頼をいただいたのが、担当の中野康子先生(福岡県教育センター特別支援教育部)がとても理解のある方だったので、 (1)講義形式の研修はやりません。 (2)研修後に事例研…

すべての子どもを支援する

今年の日本行動分析学会年次大会では『特別支援教育に行動分析学はどう貢献できるか? 『教育現場からの提案 ?』というタイトルの公開シンポジウムが開催された。 川崎市立東菅小学校の取り組みを小野學先生が、守谷市立松前台小学校の取り組みを藤田直子先…

目新しさとは?

日本行動分析学会の年次大会で気になった発表シリーズ その1:『通常学級において目標設定とフィードバックが授業準備行動に及ぼす効果』 道城裕貴・西山亮二・松見淳子から 通常学級でのクラス全員への介入。標的行動は授業が終わった後に(1)机の上を片…

『特別支援教育を支える行動コンサルテ−ション」

ようやく出ました(笑)。 これまで障害児教育関係の臨床、というか臨床心理学一般では、専門家がクライアントと直に接して、指導や治療をするという一次的な関係が主体だった。しかし、そのような介入で対処できるクライアントの数には当然制限がかかる。 …

夏のプロジェクト:経過報告4

先週は金曜から日本行動分析学会の年次大会があって時間がとれなかったけど、ぎりぎり目標達成(6件/週)。 ほんとうは大会期間中に、面白い発表とか情報について書き込もうと思っていたんだけど、久しぶりに会う人たちと話したり、飲んだりするという両立…

よだれモノ

新しいiMacがでた。久しぶりに自宅に欲しくなるマックだ。外見も中身もまったくセクシー。 面白いのはアップルのホームページ。こんなに「売り」のマシンが登場しているのに、さっき見たらトップページはすでにiPod miniに戻っていた(ランダム表示かもしれ…

集中砲火

夕べ夜の8時から10時すぎの間に200通近くのコメントスパム攻撃を受けました。 うざすぎ。 とりあえずしばらくコメント機能を閉鎖します(コメント用のcgiを削除します)。