自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

特別講義@関西学院大学:ブランドづくりの行動分析学

関西学院大学で表題の特別講義をやってきました。 関学の心理学は実験と応用・臨床がうまく融合されたカリキュラムをもち、優秀な研究者や実践家を輩出しているという点で、お手本にしたい大学の一つです。 キャンパス(西宮上ケ原)の中央には写真のような…

安全管理:行動分析学にもとづいたマネジメントとコンサルテーション

行動分析学にもとづいた安全管理マネジメントプログラム(「Values-Based Safety」)を提供するコンサルティング会社、Quality Safety Edge の webサイトにどこかで見たような顔のキャスターによるビデオクリップが。 Law & Order (アメリカの人気刑事・法…

安全管理:ブレーキとアクセルの踏み間違いよる重大事故を防止する方法

安全管理に関するインストラクショナルデザインの鉄則:「インストラクションによる行動管理には限界があるので、リスクが大きな場合には誤反応が出現しても取り返しがきくような安全網を用意する」。 スーパーモーニング(2010/10/20)で紹介されていた「SD…

「社会の病気」というデフレからの脱却策として、消費税の漸次的増税によるインフレターゲットのコントロールを提案します。

日本の針路:マネックス証券社長松本大氏先日あるフォーラムで会場に対して「デフレはいいか悪いか」を尋ねてみた。実に7〜8割の方が「デフレはいい」と挙手された。これにはさすがにびっくりした。私は「デフレは社会の病気」だと考えている。デフレの中で…

行動分析学から心理学の基礎概念を解釈する(その3):自尊感情(self-esteem)

定義 “自分自身を全体として肯定的に評価することであり、人間が心理的に充分に機能するための基盤を支えるもの”(『心理学』(有斐閣), p. 330)。 “自己に対する評価感情で、自分自身を基本的に価値あるものとする感覚。(中略)自尊感情は、その人自身に…

もしドラッカーが行動分析家だったら:ドラッカーの名言を行動分析学から解釈する(その4) 「組織は戦略に従う」

名言〔第27位〕:「組織は戦略に従う」 解釈:組織の構造は組織の機能が効率よく果たせるように変形できるように設計すべきである。いわゆる「べき論」や流行で組織の構造をつくっていくと失敗することが多い(たとえば「組織はフラットであるべき」とか「ピ…

明日は久しぶりの徳島で講演です:徳島青年会議所主催『素朴な疑問から考える行動の原因』

明日は第二の故郷でお仕事です。青年会議所のメンバーからいただいた数々の「素朴な疑問」に行動分析学から回答するという、ちょっと変わった形式の講演会。 講演するわけじゃないから、正確には公開討論会かなぁ。さんま御殿形式でやりましょうってことにな…

卒論発表会2010:お疲れさま! みんなカッコ良かったぞ〜

卒論発表会が終わりました。 いやぁ〜、ほんと、うちの大学の卒論はハイレベルだなぁ。隣の芝生が青くみえることはよくあるけど、卒論に関しては、自分のうちの芝生が青々と輝いて見えました。 越智先生も書いてるように、 犯罪心理学な(?)日々人間をめぐる…

web版日経新聞の検索サービスがほんのちょっとぴり改善されました。

日経新聞Web刊、有料会員は過去記事を検索できるのだが、月25件までが無料で、超過分は1件175円もかかる。 実はこれまでは自分が何件検索したのかが表示されず、怖くて検索できなかった。 それが今日お知らせが届いた。 有料会員のみなさまがその月に検索記…