自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

卒論発表会2010:お疲れさま! みんなカッコ良かったぞ〜

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 卒論発表会が終わりました。

 いやぁ〜、ほんと、うちの大学の卒論はハイレベルだなぁ。隣の芝生が青くみえることはよくあるけど、卒論に関しては、自分のうちの芝生が青々と輝いて見えました。

 越智先生も書いてるように

犯罪心理学な(?)日々人間をめぐるいろんな心理現象 ....  一見測定が難しそうなものであっても、それを測定するための方法をなんとか考えて、何とか実験に乗せて、仮説通りかどうかはともかくとして結果をちゃんと数値でしめしている

 という法政心理らしさがよく現われていたと思う。それぞれ自分の興味を探求して、苦労しながらも、イッチョマエ以上の論文・発表にまとめあげてきたことがよくわかりました。

 2教室同時進行で二日間、1件15分の発表を全部で30件以上みたわけだけど、飽きるってことがなかった。質疑応答の時間が限られているのが惜しい。ほんとなら、もっと色々討論したい、つまりそれだけ今後の展開が考えられる研究が多かった。Twitterでつぶやこうかなとも思ってたけど、その隙さえない緻密な時間だったよ。

 ゼミの打上げ(4年生を送る会)では飲み過ぎました。翌日は久々の二日酔い。ぐへぐヘ状態で会議の一日を乗りきりました。

 うちのゼミの発表は下記の通り。みんなカッコ良かったぞぉ。自分の研究について、自分で考え、工夫し、調べて、まとめて、自分の言葉で語った、素晴らしい発表でした。

 お疲れさまでした!

○笑いの頻度に及ぼす他者による追従笑いの効果―お笑い番組共同視聴場面を用いて―
○顔文字のタクトにおけるオノマトペの分化強化―チャット内における新しい表現生成の要因の検討―
○プレゼンテーション用スライドの弁別訓練の効果―マトリックス訓練を用いて―
○アロマの香料と画像を使った匂いの条件付け―幻臭の仕組みを探る―
○企業名,企業理念,ロゴマークを用いた見本合わせ訓練 ―ロゴマークの有無が刺激等価性の成立に及ぼす影響―
○刺激等価性におけるブランド効果の検―見本合わせ訓練を使って―
○大学生におけるやりがいタクトの制御変数の探索 ―強化率のブロック内変化パターンによる比較―
○原産地情報が製品評価に与える影響とその改善策の探索的検討― 一対比較法を用いて ―
○商品名の読みやすさが商品種別の判断に及ぼす負の効果 ― 商品名, 商品画像, 商品種別間の刺激等価性成立過程の検討から ―