自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Googleサジェスト

話題のGoogleサジェストにトライ。 一見、通常のGoogleのようだが、検索キーワードを一文字入力するたびに、携帯の入力予測機能のように候補がリストアップされ、しかもキーワード毎のヒット数まで表示される。 ちなみに「応用行動分析学」は「おうようこ」…

たりたりの法則ーWordの文章校正機能

「たりたりの法則はWordの文章校正機能でチェックされますよ」と井上先生が教えてくれた。 さっそくやってみる。 例のニセMacSEくんが出現して忠告された。これは面白い。初めてニセMacSEが(少しだけ)可愛く見えた。 今まで英文のスペルチェックにしか使っ…

国立大学法人とコンサルテーション

東大は、昨年秋、コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」と契約。大学職員と同社社員の計25人が共同チームを組み、長年の事務の慣行の無駄を三ヶ月かけて検証した。 多いものだと二十人ものハンコが必要だった決裁書類は起案責任者と決裁者…

HyperCard

この4月から桜花学園大学に異動された奥田健次先生と、パソコンでラットのシェイピングをシュミレーションできるゲーム“Sniffy”について情報交換していたら、ふと話がハイパーカード(HyperCard)のことになった。 ハイパーカードは、その昔、Macを買うとつ…

『勉強力をつける—認識心理学からの発想』

副題にあるように、学習や教育にまつわる様々な事象を認知心理学から分析している。認知心理学者がインストラクショナルデザインを語るとこうなるんだろうなぁという一冊。 子ネズミの誕生日にいろいろな動物が集まったという絵を見せて、それぞれの動物の「…

blogの更新

先週の更新回数は{5}回でした。 と記事を書いておけば、自動的にグラフを作成してくれるサービスを発見! その名も「BLOG Meter」。 これまで、web日記の更新行動をセルフマネジメントするために、事例研究用データベースを使って、記録をつけて、このblog…

たりたりの法則

ある会議で田中理事から「たりたりの法則」なるものを教わった。 面白いネーミングだ。作文に関する、同じような楽しい名前のルール集があったらいいなと思い、さっそくググってみたけど、このままだとヒットしない。 唯一、見つかったのが、これ。 解散宣言…

ハエを狙って

竹田さん@徒然なる随伴性日記オランダのスキポール空港の、男子トイレの小便器にハエの絵を描いたところ、トイレの汚れがかなり減ったそうです。それまで年間7億円かかっていた清掃費が20%(1億4千万)削減されたという、驚きの数字が・・。 この話、3月の…

フィッシングメール

「怪しい、あやしすぎる」と思ったら、やはりフィッシングメールだった。 海外の学会費やオークション決済のためにPayPalというサービスを利用しているのだが、そこから、 「あなたのアカウントの銀行情報を更新して下さい」 なるメールが届いた。銀行の口座…

遊びのデータベース

自閉症など発達障害児を持った子どもたちは「はまる」遊びがみつかると実力を発揮する。それまでやめさせたくてもやめさせられなかった問題行動も忘れて、気に入った遊びに没頭したりする。 だから、問題行動の機能的分析をしてみて、自己刺激系の強化が多い…

自閉症は「心の病」ではありません

日本自閉症協会の調査によれば YOMIURI ON-LINE自閉症の原因について正しく理解していたのは全体の6割に過ぎず、心の病(23%)、遺伝(5%)、親の育て方(3%)と、誤った認識の人が全体の3割を占めた。特に、誤った認識の人は20歳代までの若年層に多く、…

『<目と脳がフル回転>速読らくらくエクササイズ』

新聞で見つけた速読法の本が届いたのでさっそくやってみた。 現在の読書速度(ベースライン)を測定する「四月一日の魔法」課題(p. 54-55)では、2124文字/分で「A+」の評価。B〜Cが一般的だそうだから、かなりの高成績(笑)。 ところがランダムに配置さ…

応用行動分析学&特別支援教育探求道

「最近ブログはじめました。」 と兵庫教育大学の井上雅彦先生からメール。 どれどれと見に行くと、なんと、もう半年くらい前から書いているじゃないですか。 残念なことにRSSがついていなかったので、そのことを指摘したら、RSS機能がついているプロバイダー…

『アニマルラーニング−動物のしつけと訓練の科学』

だめ犬しつけ王選手権を観て、なんとなく気になって読み返した。 ペットのしつけのハウツー本ではなく、ハウツーの原理である行動の科学をわかりやすく解説した本だ。 動物のしつけの90%はオペラントだろうって自分なんかだと思ってしまうところだが、まずレ…

あいさつ忘れたら返金

琴平バスはタクシー運転手が同社の決めた「5つの約束」を守らなかった場合、運賃を返金するサービスを始めた(日経新聞、2005.4.13, p.35)。 客からのクレームがあれば“事実確認”して、後日運賃を返すと言うが、どうやって“事実確認”するんだろう? 水掛け…

TVチャンピオン だめ犬しつけ王選手権

毎回くだらない勝負で盛り上がるTVチャンピオン。こないだは「だめ犬しつけ王選手権」ってタイトルで、プロのドッグトレーナーが飼い犬のトレーニングを競っていた。 英国紳士風トレーナーとか、クリッカーなど、いろんな小物を使いまわすオタクっぽいトレ…

大学事務のIT化とKaizen

うちの大学では、昨年度から、研究費などで物品を購入するときには、すべてオンラインで注文できるようになった。これまで4枚写しの紙の書類でやっていた仕事のIT化、ペーパーレス化だ。 「大学事務のIT化」というと聞こえはいいのだが、このためのソフト(…

教育改革に必要な条件

「教育改革を進めるためには現場の自主性を尊重すべき」日本IBM会長の北城恪太郎氏の主張である(日経新聞, 2005.4.11, p.25)。 北城氏は米国のNo Child Left Behind 法(落ちこぼれの子どもをつくらないという精神の法律)にもとづく取組みを紹介し、教育…

SafariとFireFoxと随伴性形成行動

FireFoxにいくつかの拡張機能をインストールして、Safariと同時利用中だったかが、気づいてみると、FireFoxを起動している時間が長くなってきている。 目新しさか、それとも以前書いたのが間違いで、機能性の好子は嗜好性の好子より勝っているのだろうか? …

『約束するサル—進化からみた人の心』

これまで心理学とか社会学など、いわゆる人文科学が扱ってきた「人の心」を生物学的視点から分析しようという切り口がとても新鮮で興味深い一冊。 文章が読みやすく、論理展開も分かりやすいのが嬉しい。著者が後書きで述べているように、専門家は一般読者に…

実用ふるまい分析ジャーナル

藤原先生に教えてもらったYahooのウェブ翻訳を試してみた。 1.JABAの検索エンジンで、キーワードに「autism」(自閉症)と入力して、翻訳したい論文を見つける。 『わが子よ声を聞かせて』にでてきたセラピストのブリジット・テーラーの論文があったので、…

『文化の謎を解く—牛・豚・戦争・魔女』

マーヴィン・ハリス 【著】 御堂岡 潔【訳】 東京創元社 大学院の授業で課題図書だった文化人類学者のマーヴィン・ハリスの本を日本語で読み直した。 ハリスは文化唯物論を打ち立てた人で、たとえばイスラム教徒が豚を食べることをタブーとしている理由を、…

学力テスト

「小中生、こんな問題が苦手」という記事に藤原先生がコメントしている。 fujihara@鳩尾のクスリ 「気温が低くなった(寒くなった)」が答えらしいのですが,7月7日にカマキリに食べられちゃったかもしれませんし….7月6日と1月17日の間に,10年ぐらい開い…

SafariとFireFox

相変わらずFireFoxが気になってる。 RSSリーダーが組み込めるので、大人気の眞鍋かをりのここだけの話なんかも、最新の記事をこのように一覧できちゃったりする。 他にも拡張プログラムがいろいろでているので、自分の好きな機能を簡単にインストールして使…

個人情報保護法スタート

朝の情報番組もたまには役に立つ。 きょうから個人情報保護法がスタートということで、セールスの電話がかかってきたら、 (1)どこで個人情報を入手したか質問でき、電話をかけてきた方はそれに答えなくてはならない。 (2)そのリストから自分をはずして…

京都市の総合養護学校に関する取り組み

全国に先駆けて総合養護学校化に取り組んできた京都市。養護学校はこれまで障害種別ごとに設置されていた。だから、子どもの持つ障害によっては、家庭から遠く離れた学校に通学しなくてはならなかった。総合養護化されると、障害種別に関わらず近隣の学校に…