自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール ポジティブにいこう!』

ナンバーぞうきんや腹筋お手玉など、面白く有効に使えるさまざまな支援ツールを開発してきた武藏博文先生(富山大学)と高畑庄蔵先生(北海道教育大学)のコンビが、これまでの仕事の集大成のような本を出されました。 子どもが使う「チャレンジ日記」、保護…

人はなぜ確率の理解が苦手なのだろうか?

行動経済学では人が確率をいかに誤って認識してしまうかを様々な課題から示している。モンティ・ホール・ジレンマというのもその一つで、次のような課題だ。 テレビのゲームショーを想像して欲しい。あなたの前には3つの箱が置かれている。そのうち一つだけ…

『園での「気になる子」対応ガイド』

鳴門教育大学附属養護学校の猪子先生(現在、鳴教の大学院に在学中。私の阿波踊りの先輩でもある)が、徳島県内の保育士さんたちと事例研究を中心にしたコラボレーションを展開している。これまで私が養護学校の先生たちとやってきた仕事を、保育所を対象に…

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先週の更新回数は{5}回でした。

文字化け対策にGMailという手もあるかも

メールの文字化けを指摘されることがなぜかまたまた増えてきた。 私(Mac)からWinへ送ったメールが文字化けしていたケースの9割以上は、Winユーザーから受信したメールの中に機種依存文字が含まれていたのに気づかず、そのまま引用して返信したり、転送し…

『リハビリテーションのための行動分析学入門』

日本の行動分析学界で特別支援教育に次いでいま最も元気がいいのがリハビリテーションの分野ではないだろうか。そんななか、タイムリーにも、医療や福祉の現場で“こころ”の問題に行動分析学から取り組もうとする人たちに最適な入門書が出版された。 本書では…

感情も行動だ

リンダ・ヘイズ先生(ネバダ大学リノ校)の「心理学は“感情”をどうとらえるか?」という講演を聞いてきた。 複雑でデータがない理論的な話なのに原稿を読むプレゼンテーションで、スライドは文字のみ。この人、元々はカナダの人だったように記憶しているのだ…

感情も行動だ

リンダ・ヘイズ先生(ネバダ大学リノ校)の「心理学は“感情”をどうとらえるか?」という講演を聞いてきた。 複雑でデータがない理論的な話なのに原稿を読むプレゼンテーションで、スライドは文字のみ。この人、元々はカナダの人だったように記憶しているのだ…

『なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのかー記憶と脳の7つの謎』

人の名前をど忘れするとか、ものをなくすなど、誰にでもある日常の記憶の問題から、アルツハイマーや目撃証言、カウンセリングによる“偽記憶症候群”などの、臨床的・社会的問題まで幅広くカバーした本。近頃の認知心理学はどうなっているのかなと思って読ん…

MacBookでライトセーバー

MacBookにはモーションセンサーと呼ばれる3次元加速度センサーが内蔵されている。 元々はノートPCを落としてしまったときにハードディスクを緊急に退避させるためのものだが、この機能を使ったソフトウエアがいくつか出始めている。 なかでも笑えるのは、Ma…

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先週の更新回数は{2}回でした。

夏休みの宿題:タッチタイピング

今年こそタッチタイピングをマスターしようと夏休みを使って特訓中。一日の中でパソコンに向かって文字を打っている時間の割合がかなり高い商売をしているものにとっては、入力スピードと効率(入力エラーの少なさ)は、生産性と楽しさに多大な影響を与える…

『身につけよう!江戸しぐさ−イキで元気でカッコいい!出来るおとなの大切な心得』

地下鉄のポスターで気になっていた“江戸しぐさ”の本を読んでみた。 【わかったこと】 ・江戸しぐさは江戸の街の商人たちが商売繁盛のために考えだし、自分たちの子息に伝えようと共同で学校(「講」)までつくった、“人工的な”ソーシャルスキルであった。 ・…

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先週の更新回数は{5}回でした。

日本行動分析学会公開講座:行動分析学は「心」をどうとらえるか?

山本淳一先生(慶應義塾大学)からお知らせがありましたので転載します。 8月17日から23日まで、ネバダ大学リノ校のリンダ・ヘイズ先生が、慶應義塾大学特別招聘教授として日本に滞在されます。リンダ・ヘイズ先生は、様々な心的機能(記憶,推論、夢、言語…

人はなぜ宝くじを買うのか?

今日はサマージャンボの抽せん日。2億円を夢みてうきうきしている人も多いのではないだろうか。自分もバラを30枚購入している。目指すはポルシェカイエン。 自分も含めて、そういう人たちの夢に水をさす気は毛頭ないのだが、宝くじで高額当選する確率は極め…

『羞恥心はどこへ消えた?』

「ジベタリアン」「人前キス」「車内化粧」など、日本人の美徳であったはずの「恥」を忘れたとしか思えないような迷惑行動。その原因を社会心理学の研究から解説した本。 著者の菅原健介先生(聖心女子大学)は「恥」に関する日本の代表的な研究者だ(本書で…

Officeのセキュリティ

個人情報の漏洩問題などがかまびすしいので授業で使うWordやExcelのファイルにはパスワード保護をかけることにした。ファイルを保存するときに「オプション」を選択し、「セキュリティ」から「パスワード保護」を選べばいい。 ところが調べてみたら、このパ…

徳島県保育士リーダー研修

徳島県内の保育所の所長さんや主任さん、保育士さんを対象にした丸一日の研修会をやってきました。内容はパフォーマンスマネジメントの概論ですが、いつも通り、演習ばっかです。 今回はいくつか本邦初公開の演習を組み込みました。一つは遠藤清香先生(山梨…

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先週の更新回数は{4}回でした。

授業開発・教室マネジメントのトレーニング:サマースクールの新たな可能性?

サマースクール初級コースが無事終了。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。 今年度は計画から準備、運営、講師まで、すべて現職教員によって行いました(私は助言だけ)。 その中で見えてきた新しい展開:サマースクールにスタッフとして…

『行動経済学 経済は「感情」で動いている』

行動経済学の研究が数多くダイジェストされている内容の濃い本。 この手の研究では課題の工夫のされ方がほんとうに面白くて、時に感動までする。今回、いちばんウケたのはこれ。 (シーらの)実験では、50セントのハート形のチョコレートと、2ドルのゴキブリ…

ハイビジョン:解像度の閾値?

しばらく前からAppleのQuickTimeのサイトではいくつかの映画のビデオクリップ(プレビュー)がハイビジョン(HD)で公開されている。 試しにいくつかダウンロードしてみてが、iMacG5の17インチスクリーンだと標準版と見え方に差がない(というかわからない)…