自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

mozilla先生、こんなことしちゃだめっす。

Firefox を 4.0 に更新した。高速だし、画面レイアウトがシンプルだし、HTML5 導入の恩恵を実感するのはまだまだこれからだとしても、全般的には秀逸。 ところが.... リンクを右クリックで開くとき、タブで開くか新しいウィンドウで開くか、その選択肢の上下…

消費電力のパフォーマンスフィードバック: Yahoo! Japan の「電気予報」

地球温暖化防止(CO2削減)というスローガンではなかなか進まなかった個人や家庭での節電だが、今回の福島原発での事故による大規模停電の怖れから、待機電力を減らしたり、照明を暗くしたり、冷蔵庫や空調の設定温度を変えたり、電球をLEDに買い替えたりと…

事前・事後テストに必要な試行数について久々に統計学的に考えてみる

見本合わせ訓練の実験において事前事後テストは各刺激間で何試行ずつ行うべきだろうか? 例:「りんご」の文字カードを提示されたら《りんご》と《みかん》の絵カードから《りんご》の絵カードを選ぶ課題。 訓練前(ベースライン)の真の正答率をチャンスレ…

おもひでぽろぽろ: GO! GO! キャンディーズ

スーちゃん(田中好子さん)が亡くなりました。キャンディーズの大ファンだった自分としては、仕事そっちのけでワイドショーに夢中--というわけにもいかないので、今週入稿の行動分析学研究26巻1号の「編集者より」を書きながら、ミキちゃん、ランちゃんの弔…

節電とメタボ対策

ダイエットあるいはメタボ対策のために駅のエレベーターやエスカレータは使わずに階段を昇るというのはよくある標的行動だが、継続するのはなかなか難しい。 原発事故による電力不足で鉄道各社では構内の照明を落としたり、エスカレータを止めるなどの節電に…

「確信度」評定行動の随伴性は?:日米比較のデータから

上の図は「文化の違いと人々のふるまい 行動経済学で解明進む」(大垣昌夫, 日本経済新聞, 2011/3/9, 朝刊)に掲載されていたもの。あまりに興味深いので無許可転載。 興味深いのは、確かに直感的にも納得できる、日本と米国の"国民性"みたいなものが見事に…

研究室復旧:本棚からの本の落下を防ぐDIY工夫

3.11により被害を受けた研究室。あのときここにいなくてよかったとつくづく実感。 余震も続くし、事実を元にした改善実践(Evidence-Based Practice)をここでも活かそうと、次に同じような地震があってもこのような惨状を繰り返さないような工夫をした。 ま…

新入生優先:法政心理ブックオフのお知らせ

法政心理・新入生の皆さまへ 心理学実験室(BT1100)の窓際(奥)にて「法政心理ブックオフ」を開催します。 研究室が3.11の地震でめちゃくちゃになった後、耐震も兼ねて読み終わった本を処分することにしました(とにかく本棚に置く本の数を減らす作戦)。 …

被災者の心の支援に:『サイコロジカル・ファーストエイド』翻訳本が無料でダウンロードできます。

このたびの大震災で被災された方々の心のケアを支援するために、日本臨床心理士会、日本心理臨床学会がさっそく「東日本大震災心理支援センター」を立ち上げたという。迅速な対応、素晴らしい。 ただ、被災地に入るボランティアが増えると、心のケアどころか…