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リンダ・ヘイズ先生(ネバダ大学リノ校)の「心理学は“感情”をどうとらえるか?」という講演を聞いてきた。
複雑でデータがない理論的な話なのに原稿を読むプレゼンテーションで、スライドは文字のみ。この人、元々はカナダの人だったように記憶しているのだが、なぜか英語は南部っぽいアクセント。お盆疲れも重なって、理解度は急降下。解説をしてくれていた学生さんの日本語訳に誤訳が多いように感じたのもそのせいかも。
せめてこのくらいの視覚的情報下さいよぉとノートにメモしたイラストがこれ。
後で見たら自分でもよくわからない(^^;;)。
たぶん、こんなことだと思う(Lヘイズ先生の話そのものではなく、それをヒントに自分で考えていたこと)。
・「感情」というのは単一の生理学的指標(たとえば心拍数)で測定できるものではない。
・生体の“内部の”いくつかのオペラントやレスポンデントの相互作用としてとらえられるのではないだろうか?
・その中には私的出来事と呼ばれる成分も含まれるだろうし、当然、“外部”との相互作用も含まれるだろう。
推察される機能的関係は、たとえばこんなもの。
【レスポンデント】
A: “ワンワン!!”(大きな音) → B: 驚愕反応(心臓の動きが早くなるなど)
[↓派生]
A: 吠えている犬(視覚刺激) → B: 驚愕反応
【オペラント:嫌子消失による強化】
A: “ワンワン!!” → B: 石を投げる → C: “ワンワン!!”なし(↑)
A: 吠えている犬 → B: 石を投げる → C: 犬がどこかへいく(↑)
【オペラント:嫌子出現による攻撃性好子増大】
A: 犬に吠えられる → B: 石を投げる → C: 石が犬に命中して痛がる(↑)
【オペラント:驚愕反応のタクト】
A: 心臓がばくばく → B: 「びっくりしたあ」→ C: 「俺も」(↑)
【オペラント:驚愕反応が残っていると、安全確認状況が好子になる?】
A: 心臓がまだばくばく → B: あたりをきょろきょろ見回す→ C: 犬が戻ってきても対処できる(↑)
【オペラント:驚愕反応のタクト+マンド】
A: 「石なんか投げるなんて犬がかわいそうじゃん。」 → B: 「だって、めちゃくちゃ、びっくりしたんだもん」→ C: それ以上責められない(↑)
【オペラント:マンド+反省のタクト】
A: 「石なんか投げるなんて犬がかわいそうじゃん。」 → B: 「たしかにやりすぎた。かわいそうだ」→ C: 「そうだよ、かわいそうだよ」(↑)
【オペラント:社会的嫌子出現による弱化】
A: チワワに吠えられる → B: 石を投げる → C: 「そんな小さな犬相手に大人げない」(↓)
【レスポンデント:L.Hayesは「embrrassmentなんて行動はない」と言ってましたが...】
A: 他者からの非難 → B: 羞恥反応(赤面など)
[↓派生]
A: 小さな犬に石を投げようとする → B: 羞恥反応(赤面など)
【オペラント:“羞恥心”による弱化】
A: チワワに吠えられる → B: 石を投げようとする → C: 羞恥反応(↓)