ようやく出ました(笑)。
これまで障害児教育関係の臨床、というか臨床心理学一般では、専門家がクライアントと直に接して、指導や治療をするという一次的な関係が主体だった。しかし、そのような介入で対処できるクライアントの数には当然制限がかかる。
この本で紹介される「行動コンサルテーション」とは、たとえば学校場面では、児童・生徒と直に接する教師をコンサルティ、教師に対してアドバイスをする専門家をコンサルタントと位置づけ、教師を介して(あるいは教師と共に)指導に関わるアプローチを指す。
教育相談や巡回相談員、特別支援コーディネーターなどには、そのように、子どもたちに間接的に働きかける仕事が期待されており、本書はそうした仕事につく人にぴったりの内容である(宣伝 ^^)。
第11章:養護学校への支援では、国府養護学校とのコラボレーションプロジェクトについて、その導入期と専門性マトリクスについて解説してあります。 ぜひご一読を。
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