自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

出張版サマースクール@福岡

fokuoka1.jpg


fukuoka2.jpg

今年は福岡教育センターでサマースクールの出張版を実施した。

最初は通常の研修依頼をいただいたのが、担当の中野康子先生(福岡県教育センター特別支援教育部)がとても理解のある方だったので、

(1)講義形式の研修はやりません。

(2)研修後に事例研究や実践研究につながらない研修はやりません。

(3)全二日で実施するプログラムになっているので、一日でやるなら相当駆け足になります。

(4)参加者には事前課題をたっぷりやっていただきます。

という、こちらからの数々の提案(というか条件)をすべてのんで下さった。

参加者のほとんどは小学校・中学校の教員で(中には校長先生もいた!)、応用行動分析学も初めてという人が多かった。にもかかわらず、たいへん熱心に事前課題に取り組んでいただき、集合研修(8/9)も無事終了した。

先日、中野先生が終了後のアンケートとスナップ写真を送って下さった。

案の定、参加者の感想には「事前課題がたいへんだった」「進行がとても早かった」という声が多かったが、「新学期から活かしていこうと思った」という宣言もあり、ほっとした。

事例研究をどのように支援できるかという大問題は残されたままだが、出張版サマースクールも、地域の研修担当者のコミットメントと協力体制があれば実行可能であることが分かったのは収穫だった。