自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

『音楽教師のための行動分析−教師が変われば子どもが変わる』

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『音楽教師のための行動分析−教師が変われば子どもが変わる』 吉富 功修・野波 健彦 ・竹井 成美・緒方 満・石井 信生・木村 次宏・藤川 恵子【著】1999 北大路書房

グリーア先生の『音楽学習の設計—授業の成立のために』を翻訳された先生方が執筆されたオリジナル本。

行動分析学の用語や概念に関する解説の章もあって、初学者にもわかりやすい作りになっている。

著者の先生方が日本の小中高等学校で実践的に研究された事例も紹介されている。まずは授業を成立させるためにトークンシステムと導入するなど、音楽の授業を担当されている先生たちの現実的な問題解決に役立ちそうな情報だ。

ただし残念ながら“芸術性”とか“美的価値”に関する考察はほとんど見あたらない。

音楽とか美術を専門にしている人で、行動分析学にも詳しい人に、ぜひこのへんの研究や教育実践について話を聞いてみたい。

どなたかご存知ないですか?

音楽教師のための行動分析―教師が変われば子どもが変わる音楽教師のための行動分析―教師が変われば子どもが変わる
吉富 功修 野波 健彦 竹井 成美

北大路書房 1999-03
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