自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

同じ阿呆なら踊りゃなそんそん

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とうとう全国放送まで進出してしまった.... (『徳島の熱い夏 阿波踊りNHK BS より)。

阿波踊りを始めて2年目。今年は舞台にもださせてもらった。

練習は4月の終わりくらいから。 本番の直前1ヶ月はほぼ毎日練習した。

なぜ、そこまで踊るのか?

よく聞かれる質問だけど、こればかりは山登りと一緒で「踊ってみないとわからないかも」。

踊る行動を強化している好子は人によってずいぶん異なることは確か。

観客に見られて、拍手されたり、反応が返ってくることが好きな人もいる。

自分なりに踊れること(技が決まるとか)が好きな人もいる。

音楽にのって体を動かすことが好きな人もいる。

連の仲間と踊りがピタッと合う瞬間が楽しいという人もいる。

(練習のときには)先輩から怒られないように踊ることもあるだろう(嫌子出現回避)。

こうした好子のどれか一つが踊りを強化しているというよりは、人によってバランスが違うということかもしれない。

自分の場合、単純に、音楽に合わせて体を動かして汗をかくことがもともと好子だが、桟敷で踊るうちに、次第に「見られること」も面白くなってきた。

カメラが近寄ってくると、緊張して目をそらしたりしちゃうけど、それでもたまに自分から観客に仕掛けたりもし始めた。

踊るうちに自分の行動も変わっていく....これもまた阿波踊りの面白さかもしれない。

A:先行条件 B:行 動 C:結 果
無表情にみているお客さん 技を仕掛ける 笑って手を振ってくれる(↑)


もっと阿波踊りの写真を見たいという奇特な人は こちらで。