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阿波踊りの課題分析をしている論文を見つけました。しかもカメラとコンピュータで動作解析までしてくれます。
寺田賢治・宮原宏幸・久保靖(2005)阿波踊りの動作の定量化の試み 画像電子学会誌, 34(3), 220-227.
上級者の踊りをモーションキャプチャし、骨格の動きを解析。そうやって作成したお手本データとのズレから、踊りの“うまさ”を得点化するシステムだそうです。
動作の解析と計算方法(周波数解析とかベクトル演算とかそういうやつ)は専門外の私には理解不可能ですが、足首の動作スピードが二拍のサイクルの中で一定ではないこと(つまり、ゆっくり動かすところと、すばやく動かすところがある)、上級者の踊りは未経験者に比べると見事に左右対称とか、「なるほど」と思われるデータも示されています。
どこの連のどなたが研究協力したんだろ?とか、阿呆と天水と娯茶平じゃ、お手本データもずいぶん違ってくるんじゃないか?とか興味津々。
ただ、「(このシステムが完成すれば)遠隔地において指導者がいなくても一人で技能をあげることが可能になるだけでなく、連ごとに集合することもなく、個別練習で踊り子同士の調和をとる調整も可能となる」(p.221)とありますが、それはさすがにつまらんでしょ。と、自分の中に反テクノロジー的感情が生じたのも面白かったです。