自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

『みんなの自立支援を目指すやさしい応用行動分析学』

富山から北海道へ移られ、さらに活躍されている“支援ツール”で有名な高畑庄蔵先生(北海道教育大学)による図解入りマニュアル本。ナンバーぞうきん、お手玉ふっきんなどのツールと、背景にある応用行動分析学の考え方を漫画でわかりやすく解説している。

特別支援教育で応用行動分析を活かしていこうとする初学者の先生方や保護者の方々にお勧めです。

教師の実践行動を分析する約900の特殊教育諸学校に学ぶ子どもたちは約9万人で、そこで指導・支援を展開する教員は約5万人です。一人の先生が1事例の実践研究を行うと、1年あたり5万事例が創出されていることになります(p.109)。

月に人を送るプロジェクトもいいけど、こういうプロジェクトも国は応援すべきだなぁ。