自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

web日記を書く行動を強化する随伴性は?

行動分析学MLでコラボネットのblog(『コラブログ』)の案内をしたら、さっそく岡山大学の長谷川先生からコメントをいただいた。

ずいぶん以前からweb日記を書いていらっしゃる長谷川先生によれば、投票システムでわかるランキングが好子として働くという。たとえばこんなシステムだ。(長谷川先生のweb日記はこちら

これに対して自分が考えたこと(MLでの返信):

この手の執筆行動がどのような好子で強化されているのかとても興味深いです。私の場合、必ずしも読み手のアクセス(「投票」など)だけではないような気がします(アクセスカウンターとか見ないし)。

 むしろ、日常ちょっと気になったことをそのままにせず、少しでも時間をとって考えて、意見や分析をまとめてみる。そのことで、何かしら筋の通った説明ができたり、あるいは説明がつかないことがはっきりしたりすることが好子として機能しているような気がします。

 webに残しておくと、他の人に読んでもらえる可能性があるというメリットももちろんありますが、手書きだと字が下手だから後で読めなくなるし、パソコンにローカルに保存しておくとファイルを紛失するしと、むしろセルフマネジメント的なメリットも大きいです。

 ただ、自己完結した考察だと深まらないし、それ以上の発展もないので、同じようなトピックについて一緒に考えてみるようなことが、blogのコメントやトラックバックという仕組みを使ってできたら面白いかなと考えているわけです。


そしていきなりの新企画は『今週のダイアグラム』!!

 

A:先行条件 B:行 動 C:結 果
何か腑に落ちないことに気づく 考えて文章にしてwebにアップする 考えがまとまる(↑)

webが更新される(↑)

後から読み返せる(↑)

他の人も読んでくれる(−)