自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

国民生活選好度調査:11段階評定だっつーの。内閣府さん、修正お願いしますよぉ。

Photo

2009年から内閣府が3年間行った「国民生活選好度調査」。

3年間の報告書、ずっと「10段階評価」って書いてあるんだが、「とても幸せ」を10点、「とても不幸」が0点なので、どう考えても「1011段階評価」です。

引用しにくいじゃないかい(つか、どうやって引用しようか??)

内閣府さん、修正お願いしますよぉ。

ちなみに、日本人の主観的幸福度が低いことばかりが取り上げられがちだけど、幸せの国「ブータン」の幸福度は、正真正銘の10段階評価らしい。

Tashi Choden, Kusago, Takayoshi, Kokoro Shirai 2007.
"Gross National Happiness and Material Welfare in Bhutan and Japan", Centre for Bhutan Studies. 1-220.          

そもそも信頼性、妥当性をきちんと保証しないとならない尺度で、かつ、文化・言語がたぶんに影響しそうな尺度なのに、こんなところくらい揃えておいた方がいいのではないでしょうか?

「10段階評価」って繰り返し書いてあるところから、きっと本当に10段階評価のつもりで、実際には11段階評価の質問紙を作っちゃったてのが真相かもね。