自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

「もう別れよう」を視考する

つきあってて時々「もう別れよう」と思うことがある。

昔はそう思ったら最後、速攻で別れてたような気もする(若かったなぁ〜)。

最近ふと考えた。「別れよう」と思う行動は、実はスケジュール誘導性攻撃行動の一種ではないかと。

スケジュール誘導性攻撃行動とは、高負荷の比率スケジュールや消去によって引き起こされる攻撃行動で、人だけでなくハトやネズミでも確認されている(キンギョで実験したこともありました)。

ハトの場合、たとえばキーを100回つつかないと餌がでない条件にして、そのときに他のハトやハトの模型を実験箱に入れておくと、キーをつつく前にそれをつつきまくる。人でも同様の実験が行われている(ただし、攻撃対象は人形やパンチングボール)。

そこで「別れよう」と思う行動を視考してみた。

(続きは「心の見える化-随伴性の視考術-」で)