自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

ネットと選挙

indexipodsilo20050628

選挙でネットの利用が禁じられているのは先進国では日本くらいらしい。

blogの更新さえ許されていないからホリエモンの日記も8/16でストップ。コメントやトラックバックも受け付けないようになっている。

朝っぱらから夜遅くまで街宣で候補者の名前を連呼するよりも、はるかに質の高い情報が提供できるはずなのに、ネット=普段は選挙に行かない無党派層→あまり盛り上がり過ぎると困る人たちがいる、というような図式があるのだろうかと邪推してしまう。

(ちなみに、とにかく名前を連呼することで、投票するときにその名前を思い出して○をつける確率を高めようというのは、あまりに子どもだましで有権者をバカにした戦略だと思う)

公職選挙法が時代にあうように整備されているわけではないから抜け道もある。たとえばホームページに音声ファイルを置き、更新するのはokらしい。

実際、自民党のHPでは、小泉氏・安倍氏の全国遊説のビデオクリップがアップされている(画質・音質がなぜか素人なみに低いけど)。

民主党のHPにクレームがついたことが新聞で報道されていたが、自民党のように遊説の動画は公開しておらず、「今日の一言」というコーナーは8/29を最後に更新が止まっている。

ところで、8月にようやく日本でもサービスが始まったAppleiTunes Music Store では、ネット版ラジオとして利用者が爆発的に増えている Podcasting が目玉の一つになっている。

これは、決まったフォーマットで音声ファイルを用意して登録すれば、誰でもネットラジオで放送(配信)できるというものだ。受信は無料(とりあえず今のところ)。

試しに「自民党」「民主党」で検索したけど、ヒットしなかった。

街でiPodを使って政見放送なんかを聴く人が増えたらカッコいいのにね。