毎年、研究費の精算と確定申告をする時期は、領収書の整理に追われます。
百枚近くなる領収書を分類し、金額の合計を電卓で計算するのですが、検算するたびに違う結果がでてしまいます。
この作業はとても苦手です。
電卓ではなくExcelを使ったこともありましたが、領収書を整理するにはパソコン机は狭すぎるとの、打ち込んだ数字を確かめる手間がかかるのは同じなので、劇的な改善には至りません。
今年は、サバティカルということもあり、時間的余裕もあるので、再び余裕がなくなる来年度以降にむけて改善投資するいい機会だと思い、今から作業を始めました。そして、作業をしながら何か便利なツールや方法がないか、探すことにしました。
まず、やはり電卓ではなく、パソコンを使うことにしました。
そして、入力した数値の確認には、Macの読み上げ機能を使うことにしました。
ただし、Mac版Excelにはこの機能がないので(Windows版にはあるらしいです)、MacOSの読み上げ機能を使います。このために必要な作業は以下の通りです。
- 入力した数値を、Excelから読み上げ機能が使えるソフトへコピーする(私の場合はJ-Editへ)。
- 日本語の読み上げ機能をオンにする。これ、けっこうトリッキーです。システム環境設定 > 音声入力と読み上げ > テキスト読み上げ > システムの声 > の後、「カスタマイズ」を選び、日本語の「Kyoto」または「Otoya」を選んで、音声データをダウンロードする必要があるのです。操作についてはこの記事が参考になります。ちなみにOSX10.9のデフォルトは英語での読み上げとなっていました。
- テキストファイルで行間を数行にする。そうしないと数値と数値の間隔がほとんどなくなり、作業しにくいです。テキストエディターの検索置換で「改行」を「改行 改行 改行 改行」くらいに置換してやるとちょうどよかったです。
- あとは範囲指定して(あるいはカーソルを文頭に持って行き)テキストの読み上げを選べば読んでくれますので、領収書の束をめくりながら確認できます。
☆ Mac版Excelでこの作業がすべて済むようなプラグインがあれば二千円だしても買います。どなたか作りませんか?
次は入力です。今回はBluetoothでMacに接続できる電卓を購入して試してみました。思惑通り、これで食卓に拡げた領収書の束の横で(Macからは離れたところで)、入力できます。
想定外だったのは、Bluetooth接続して使っているときには液晶に入力した数値が表示されないということです。電卓モードでは液晶に文字が表示されますし、それをPCに送信することもできるのですが、このモードでは「改行」が送れません。だから、数値を入力し、「send」を叩き、モードを切り替えて、「enter」を叩き、再度モードを切り替えるという手間になり、現実的ではありません。
結局、文字を確認せずに領収書十数枚ぶんの数値を打ち込んでから、確認作業をすることになりました。入力ミスは2-3件(多い ^^;;)。入力しながら文字が表示される通常の電卓での入力と比べてもミスが若干多いような気もしますが、自分の場合はいずれにしても打ち間違いがあるから再度確認しないとならないことに違いはないので、まぁ、これでもいいのかなと思います。
☆ PCに接続された状態でも本体の液晶に入力された文字が表示されるネットワーク電卓があれば7千円だしても買っていたと思います。どなたか作っていただけませんか?
追記:使ってたら鬼のように発熱。電池の部分が溶け始めていました。電池のせいかと思い、新品の電池に取り替えたら問題なし。条件を反転して確かめてませんが、付属の電池の問題かもしれません。....と思いながらそのまま使っていたら、今度は電池が急激に消耗。電源スイッチをオフにしておいても一昼夜で電池切れするようになったので、取扱店に連絡、初期不良で返品させていただきました(新品との交換をリクエストしたのですが品切れとのこと)。来年に向けて別の製品を試しておこうかなぁ。
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