自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

シリーズ 心理学者の仕事(1):テレビドラマの監修

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大学で心理学を学びたいとは思う人は多くても、将来、心理学で飯を食っていけるかどうか不安だし、無理じゃないの?とあきらめてる人も多いようです。

確かに心理学の専門職といえば、大学教員や公務員の特別職(心理職や福祉職)、もしくはカウンセラーくらいしか思いつかないかもしれません。狭き門というイメージは間違ってはいないでしょう。

ところが、世の中のほぼあらゆる職業で心理学が必要とされているというのもまた事実なのです。そして、おそらくそのほとんどは、いわゆるカウンセリング心理学以外の心理学であるということは、世間では意外にも知られていないと思われます。

というわけで、心理学者はこんな仕事もしてますよ〜という実態を知っていただくために、心理学者の仕事を紹介する不定期シリーズを始めます。いわば『13歳のハローワーク』の心理学編。

まずは、天海祐希&竹野内豊主演、フジテレビの人気ドラマ「BOSS」の監修から。

とはいっても、これは私ではなく、法政大学文学部心理学科の同僚、越智先生のお仕事です。犯罪心理学の専門家という立場から脚本に目を通し、リアリティチェックなどをされているそうですよ。

先日は、研究室の学生さん・大学院生さんもエキストラとしてお台場での撮影に参加しました。

越智先生は反町隆史と競演(ちょっと羨ましい  ^^)。

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大学院生、必死の爆破シーン(笑)。

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時代劇には専門家による時代考証が必要なように、リアリティを追求する犯罪心理ドラマには犯罪心理学者の考証が必要なんですね。

心理学を勉強すると、こんなこともできるようになるのです。



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