野球は特に好きじゃないし、TV観戦もしない。でも、シアトルのセーフコ・フィールドでたまたま試合を観て、たちまちイチロー選手のファンになってしまった。
イチローは守備につくと、すぐにストレッチを始める。試合前のウォームアップではない。試合中、ずっと隙あらばストレッチなのだ。はっきりとした目標を持って、達成のための戦略をたてて、それを実行していくプロなのだ。
というわけで、たまたま本屋で目に付いたこの新書。イチローがなぜあれだけの成績を残せるのかを、いくつかの視点から分析している。どこまで科学的な裏付けがあるのか怪しいところもあるのだが、そこがまた面白い。
たとえば、オリックスの選手の視力測定をしている田村スポーツビジョン研究所代表の田村知則氏の分析として、イチローが他の選手よりも抜きんでている『目の能力』を
という5つの下位行動に分析している。これらは確かに課題を工夫すれば、独立に、高い信頼性を持って測れそうだし、多くのスポーツに共通の能力であるという意味で妥当性も高そうだ。
スポーツアトム研究会で取り上げてみてもいいかも。
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