某TV番組の制作会社から「人はなぜ応援するのか?」を教えて欲しいと問い合わせがきた(全国ネットのゴールデン枠)。
バンクーバーオリンピックを来月に控えての企画らしい。
専門ではないのだが、面白いテーマだと思い、休日返上で文献調査してみた。
すると、意外なことに、心理学的な研究はほとんど見つからなかった(社会学的な論文はいくつか見つかったが、あまり面白くない)。
たとえば運動会で自分のチームの友達を応援するようになるのは、いつごろ、どのようにだろう?なんて疑問は、発達心理学の研究にありそうだが、ない。
どんな人がどんな選手をどんな理由で応援しがちかなんてのは、社会心理学の研究にありそうで、ない。
心理学で最も近そうなのは、スポーツ心理学における「ファン心理」や「観戦行動」の分析だが、どちらも「応援」とは微妙なズレがある。観戦してても応援するとは限らないし、観戦しないでも「気持ちで」応援はできるし。
それでもいくつか関連する文献がみつかったので、以下のメールを返信した。
ところがまったく音沙汰がない。 目が点になるとはこのことである。
担当者ともどもこの制作会社は次回から返信しないブラックリスト行き。