日経新聞の『常識を疑う』という囲み記事で奈良先端科学技術大学院大学の佐藤浩教授へのインタビューが取り上げられていた(2006.1.23)。
後天的に学習したことは遺伝しないというのが常識なのだが、この“獲得形質遺伝”は植物では確認されていて、分子生物学でも説明できるそうだ。
実は、かつてミジンコにおける獲得形質遺伝らしきデータを得たことがあった。『行動は遺伝する-Daphnia magna(大ミジンコ)における行動の遺伝に選択複生と照明条件が与える影響-』
田中淳一先生(現・授業開発講座)の研究室の深見佳彦氏の修論である。
当時うちの大学の生物学の専門家に「常識に反する!」としてケチョンけちょんに批判されていたが、もう一度再考すべきではないだろうか? 新進化説の可能性もあるそうですよ。