自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

バイオロギング

バイオロギング 生物にカメラやセンサーを取り付けて、行動や生態を調べる学問。(中略)日本はこの分野をリードしており、南極のほか、ロシアのバイカル湖、中国の揚子江などで共同調査を実施している。
 データロガーと呼ぶ計測装置は1990年初めは、温度など1種類のセンサーしか搭載していなかった。現在では温度や加速度、進度など複数の情報を同時に測定できるようになり、詳細な行動の解析が可能になった(日本経済新聞 2005.12.4)。

ペンギンなど自然に生活する動物の行動を24時間観察記録することで、たとえば、餌を採りに一緒に潜るペンギンの群れの中には20mくらい潜る個体と30mくらい潜る個体がいて、「どのように意志疎通して潜る深さを決めているか興味深い」(高橋晃周先生@国立極地研究所)など、今まではわからなかった動物の生態が客観的なデータとともに浮かび上がってくるところが面白い。

学会のHPもある(日本バイオロギング研究会)。

ペンギンどころか、自分に取り付けて、自分の行動をグラフ化してみたくなった。

「バイオロギング」という命名もいい(「行動ロギング」より予算もつきやすいのかも)。