自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

アトムを探せ!:中間報告(4)

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手と脚の協応の課題を模索中。

コーディネーションの教科書に載っている「靴踊り」とか「操り人形」はわりと簡単にできるので、エアロビクスの得意な大西さんに、ちょっと難しめの動きを考えてもらった。

腕は「ライダー、変身」の要領で、右、上、左へと回す。同時に、脚はぐー(閉脚)、ちょき(前後に開脚)、ぱー(左右に開脚)に開閉する。この3拍子を繰り返す。動画はこちらから。

自分の場合、マスターするのに十数回練習が必要だった(竹田さんはまだ練習中)。

こうした課題をさらっとかわす人となかなかできない人との違いは何なのか。手だけ、脚だけならできるのだから、ポイントは「協応(コーディネーション)」ということになる。

手と脚の協応というオペラントとしての反応クラスがあるのだろうか? それとも、何らかの先天的な要因あるいは低年齢児の経験(発達的な要因)が決め手になるのだろうか?  トレーニングを上手にデザインすれば成人も学習可能な力なのだろうか?

多くの人は子どもの頃にした運動の質と量によって決まる、不可逆的な能力だと考えているようだが.....

これからいろいろ調べてみようと思う。