
シアトルの教材開発会社HeadSproutが行動分析学に基づいて開発した Early Reading Program は、週に1回、 20分のレッスンを40ユニットこなすだけで、小学校高学年レベルの物語を読みこなせるようになるというweb教材だ(アメリカは今でも識字率が低い国の一つで、この会社は識字率を上げることにコミットしている)。
緻密なインストラクショナルデザインとデータによる改善を繰り返して開発されたこのプログラムは、教育省が実施する大規模な評価プロジェクトにも選ばれて、今、まさにフィールドテストの真っ最中である。
今回は、ニューヨークのPS106という公立小学校でのレッスンを見学することができた。HeadSproutの教材をテストするということで、なんとAppleから64台のeMacとXServerが寄付された。幼稚園(K)と小学校1年生のクラスをそれぞれ実験群(Early Reading Programを使う児童)と統制群(これまで通りの指導をする児童)にランダムに分け、事前・事後に標準化されたテスト(Iowa Standard Testなど3種類+NY市が使っているテスト)を実施して、プログラムの効果を検証しようとしている。
子どもたちがeMacの前に座ってヘッドセットをつけ、それぞれのペースでweb教材に取り組む姿は圧巻だった(残念ながら、写真撮影は許可をとるのがめんどうなのでナシ)。
HeadSproutのこの評価プロジェクトに関しては、後でもっと詳細なレポートを書くつもりだ。