自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

行動分析学における古書の流通状況

日本語で読める行動分析学」をAmazonへのリンク集としてまとめなおしたときに、これまではほぼ入手不可能だと思ってあきらめていた図書が、何冊か古書(ユーズド)として出品されているのを発見し、嬉しくなって即購入しました。

About Behaviorismの訳本である『行動工学とはなにか』は破格の¥6,800でゲット!! 他にも出品されてましたが、その価格は¥28,900よりですから、これは超が3ヶくらいつくお買得品。

行動工学とはなにか―スキナー心理学入門 (1975年)行動工学とはなにか―スキナー心理学入門 (1975年)
犬田 充

佑学社 1975
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さらに今は亡きドン・ベア先生の奥さんであるピンクストン先生らが書かれた本の訳書『高齢者の在宅ケア』も¥2,640で購入。残念ながら今のところ他には出品されていません。高齢化社会で在宅ケアニーズが高まっている我が国では、いまこそ必要とされる本なので貴重です。

高齢者の在宅ケア―家族に対する新しいアプローチ高齢者の在宅ケア―家族に対する新しいアプローチ
E.M. ピンクストン N.L. リンスク E.M. Pinkston

ミネルヴァ書房 1992-03
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他にも、かつて学生に貸出して紛失してしまった『オペラント行動の基礎と臨床—その進歩と展開 』も出品されています。価格が¥18,000と高価なので少し様子見です(笑)。

ネットで高価に売れるのに過小評価されている古書を、古本屋などをせっせと回って買い集め、このようにAmazonなどへ出品して稼いでいる人たちがいるそうです。

行動分析学関係の埋もれた古書をぜひもっと発掘して世の中へ再び流通させて欲しいものです。