自然と人間を行動分析学で科学する

島宗 理@法政大学文学部心理学科【行動分析学, パフォーマンスマネジメント, インストラクショナルデザイン】

さやか星小学校のクラウドファンディングが11/7(月)から始まります。ご支援,ご協力,何卒よろしくお願いします。

さやか星小学校は長野県に開校予定の小学校です。

教育のあたりまえを見直し,変えていくと宣言し,ひとりひとりの子どもの個性を伸ばすことにコミットする,まったく新しい小学校が誕生します。学校の理念や奥田健次理事長の所信など,詳しくは動画やクラウドファンディングサイトの情報をご覧ください。

2018年にはやはり長野県の軽井沢に日本初のインクルーシブ幼稚園が生まれています。行動分析学を活用した教育を実践するサムエル幼稚園です。以前のブログ記事をご参照ください。その後も大きな成果を確実にあげてきています。

私はこれまでサムエル幼稚園における教育情報システムの構築などで微力ながらお手伝いをしてきました。今後はさやか星小学校も応援し,支援します。

さやか星小学校の開校準備と開校後の運営に,私は以下のプロジェクトを通してかかわります。

  • 小学校における学習目標をすべて教えられる行動として定義します。学習指導要領を完全行動化することになります。
  • 生活や遊び,コミュニケーション,暮らしや仕事など,教科以外の学習目標も同じようにすべで行動として定義します。
  • 学習目標の構造を整理し,関連づけたデータベースを作ります。
  • さやか星小学校ではすべての児童に個別の指導計画を作ることになっています。完全行動化した学習目標のデータベースを使って,先生方がひとりひとりの児童にあった指導計画を作成できるシステムを構築します。
  • 行動分析学の知見と情報技術を組み合わせたこうしたシステムにより,たとえば教科間で学習目標を連携させて教えたり,子どもの得意を伸ばし,苦手を克服する授業や指導,教材などを先生方と一緒に次々と開発していけるようになります。

子どもたちを健やかに育てるためには,そこで働く教職員の皆さんがやりがいを持って,楽しく,心身ともに健康に働ける環境づくりも重要です。小学校開校後は教職員のためのポジティブな行動支援にも助力する所存です。

さやか星小学校で開発することになるこうした様々な仕組みやシステムは,できる限り他の学校でも使っていただけるようにする方針であることを奥田理事長から伺っています。

みなさまからのご支援が,さやか星小学校のみならず,日本の教育を変えていくことにつながるよう,精一杯,努めます。

クラウドファンディングの受付は11/7(月)から開始されます。千円から寄付できます。返礼品も用意されていますので,ぜひ一度,クラファンサイトをご覧ください。この情報を拡散していただくだけでも大きな貢献です。

クラウドファンディングサイト:「教育の「あたりまえ」に一石を投じ、多様な子どもたちが共生する新しい小学校をつくる

よろしくお願いします。